Accessの結合:テーブルの結合

Accessの結合機能は、複数のテーブル間でデータを関連付けるための重要なツールです。テーブルの結合を使用することで、異なるテーブルに保存されているデータを効果的に組み合わせ、より複雑なクエリやレポートを作成することが可能になります。この記事では、Accessでテーブルの結合を行う方法、結合のタイプ、 結合条件の設定方法などを詳しく解説します。さらに、結合を使用することによる利点や、結合に関する一般的な間違いを解説し、Accessを効率的に活用するためのヒントを提供します。
Accessのテーブル結合にはどんな種類がありますか?
Accessのテーブル結合にはさまざまな種類があります。それぞれの結合は、テーブル間でのデータの関連付けや統合に使用され、異なる目的に応じて選択されます。主要な結合の種類は以下のとおりです:
内結合(Inner Join)
内結合は、2つ以上のテーブルの共通するデータを抽出するための結合方法です。この結合では、一致するレコードのみが結果に含まれます。一致しないレコードは結果から除外されます。
- 2つのテーブルの一致するデータを結合します。
- 一致しないデータは結果から省かれます。
- 最も一般的に使用される結合方法の一つです。
外結合(Outer Join)
外結合は、一致するレコードだけでなく、一致しないレコードも含める結合方法です。外結合には、左外結合、右外結合、完全外結合の3種類があります。
- 左外結合:左侧のテーブルのすべてのレコードと、右侧のテーブルの一致するレコードを含めます。
- 右外結合:右侧のテーブルのすべてのレコードと、左侧のテーブルの一致するレコードを含めます。
- 完全外結合:2つのテーブルのすべてのレコードを含め、一致しない場合はNULLを挿入します。
自己結合(Self Join)
自己結合は、同じテーブルを複数回参照する結合方法です。これにより、テーブル内のレコードを他のレコードと関連付けることができます。自己結合は、階層的なデータや再帰的な関係を持つデータを処理する際に役立ちます。
- 同じテーブルを異なるエイリアスで参照します。
- テーブル内の異なるレコード間の関係を表現します。
- 階層構造や再帰的な関係を扱うのに適しています。
リレーションの結合には何種類ありますか?
リレーションの結合には、主に3種類があります。これらの結合は、Accessのテーブルを結合する際によく使用されます。
1. 内部結合 (INNER JOIN)
内部結合は、2つのテーブルの共通のレコードのみを返します。つまり、結合条件を満たすレコードのみが結果に含まれます。この結合は、最も一般的に使用される結合のタイプです。
- 2つのテーブルに存在する共通のキーを設定します。
- 結合条件を指定します(例:Table1.Field1 = Table2.Field1)。
- 結果には、結合条件を満たすすべてのレコードが含まれます。
2. 左外結合 (LEFT JOIN または LEFT OUTER JOIN)
左外結合は、左側のテーブルのすべてのレコードを返し、右側のテーブルにマッチするレコードがない場合は、結果にNULLを表示します。この結合は、左側のテーブルのすべてのデータを保持したい場合に使用されます。
- 左側のテーブルと右側のテーブルの共通のキーを設定します。
- 結合条件を指定します(例:Table1.Field1 = Table2.Field1)。
- 結果には、左側のテーブルのすべてのレコードが含まれ、右側のテーブルにマッチするレコードがない場合はNULLが表示されます。
3. 右外結合 (RIGHT JOIN または RIGHT OUTER JOIN)
右外結合は、右側のテーブルのすべてのレコードを返し、左側のテーブルにマッチするレコードがない場合は、結果にNULLを表示します。この結合は、右側のテーブルのすべてのデータを保持したい場合に使用されます。
- 左側のテーブルと右側のテーブルの共通のキーを設定します。
- 結合条件を指定します(例:Table1.Field1 = Table2.Field1)。
- 結果には、右側のテーブルのすべてのレコードが含まれ、左側のテーブルにマッチするレコードがない場合はNULLが表示されます。
Accessの結合:テーブルの結合
Microsoft Accessのデータベースでは、複数のテーブルを結合してデータを取得することができます。この結合機能を利用することで、関連するデータを一つのクエリで取得できるようになります。 テーブルの結合は、主に内部結合(INNER JOIN)と外部結合(OUTER JOIN)の2種類があります。内部結合は、両方のテーブルに共通するデータを取得するのに対し、外部結合は、あるテーブルのデータをすべて取得しつつ、関連するデータが他方のテーブルに存在すればそれも取得します。
内部結合(INNER JOIN)
内部結合は、両方のテーブルに共通するデータを取得する結合です。2つのテーブル間で指定された結合条件を満たす行だけが結果として返されます。 たとえば、社員テーブルと部署テーブルがある場合、社員の所属する部署情報を取得するために内部結合を使用します。 内部結合のSQLクエリの例:
SELECT 社員.名前, 部署.部署名 FROM 社員 INNER JOIN 部署 ON 社員.部署ID = 部署.部署ID;
左外部結合(LEFT OUTER JOIN)
左外部結合は、左側のテーブルのすべての行を取得し、右側のテーブルに関連するデータがあればそれも取得します。右側のテーブルに一致するデータがなければ、NULLが返されます。 左外部結合のSQLクエリの例:
SELECT 社員.名前, 部署.部署名 FROM 社員 LEFT OUTER JOIN 部署 ON 社員.部署ID = 部署.部署ID;
右外部結合(RIGHT OUTER JOIN)
右外部結合は、右側のテーブルのすべての行を取得し、左側のテーブルに関連するデータがあればそれも取得します。左側のテーブルに一致するデータがなければ、NULLが返されます。 右外部結合のSQLクエリの例:
SELECT 社員.名前, 部署.部署名 FROM 社員 RIGHT OUTER JOIN 部署 ON 社員.部署ID = 部署.部署ID;
完全外部結合(FULL OUTER JOIN)
完全外部結合は、左右両方のテーブルのすべての行を取得し、関連するデータがあればそれも取得します。一致するデータがなければ、どちらかのテーブルのフィールドにNULLが返されます。 完全外部結合のSQLクエリの例:
SELECT 社員.名前, 部署.部署名 FROM 社員 FULL OUTER JOIN 部署 ON 社員.部署ID = 部署.部署ID;
結合条件と複数テーブルの結合
結合条件は、テーブルの関連性を示す条件です。通常は、プライマリーキーとフォーリンキーを使用して結合条件を指定します。 複数のテーブルを結合する場合には、複数の結合条件を指定することができます。 複数テーブルの結合のSQLクエリの例:
SELECT 社員.名前, 部署.部署名, 都市.都市名 FROM 社員 INNER JOIN 部署 ON 社員.部署ID = 部署.部署ID INNER JOIN 都市 ON 部署.都市ID = 都市.都市ID;
| 結合タイプ | 説明 |
|---|---|
| 内部結合 | 両方のテーブルに共通するデータを取得する |
| 左外部結合 | 左側のテーブルのすべての行を取得し、右側のテーブルに関連するデータがあればそれも取得 |
| 右外部結合 | 右側のテーブルのすべての行を取得し、左側のテーブルに関連するデータがあればそれも取得 |
| 完全外部結合 | 左右両方のテーブルのすべての行を取得し、関連するデータがあればそれも取得 |
クエリで2つのテーブルを結合するにはどうすればいいですか?

クエリで2つのテーブルを結合するには、SQLのJOIN句を使用します。JOIN句は、2つ以上のテーブルを特定の条件に基づいて結合し、1つの結果セットとして返します。主に内部結合(INNER JOIN)、左外部結合(LEFT JOIN)、右外部結合(RIGHT JOIN)、完全外部結合(FULL OUTER JOIN)の4種類があります。
内部結合(INNER JOIN)
内部結合は、両方のテーブルに共通する行だけを返します。結合条件に一致する行が両方のテーブルに存在する場合のみ、結果セットに含まれます。
- 構文: SELECT 列名 FROM テーブル1 INNER JOIN テーブル2 ON 結合条件;
- 例: SELECT t1.列名, t2.列名 FROM テーブル1 AS t1 INNER JOIN テーブル2 AS t2 ON t1.id = t2.id;
左外部結合(LEFT JOIN)
左外部結合は、左側のテーブルのすべての行と、右側のテーブルの結合条件に一致する行を返します。右側のテーブルに一致する行がない場合は、NULLが返されます。
- 構文: SELECT 列名 FROM テーブル1 LEFT JOIN テーブル2 ON 結合条件;
- 例: SELECT t1.列名, t2.列名 FROM テーブル1 AS t1 LEFT JOIN テーブル2 AS t2 ON t1.id = t2.id;
右外部結合(RIGHT JOIN)
右外部結合は、右側のテーブルのすべての行と、左側のテーブルの結合条件に一致する行を返します。左側のテーブルに一致する行がない場合は、NULLが返されます。
- 構文: SELECT 列名 FROM テーブル1 RIGHT JOIN テーブル2 ON 結合条件;
- 例: SELECT t1.列名, t2.列名 FROM テーブル1 AS t1 RIGHT JOIN テーブル2 AS t2 ON t1.id = t2.id;
Accessの結合の種類は?

Accessの結合の種類は、内部結合(Inner Join)、左外部結合(Left Outer Join)、右外部結合(Right Outer Join)、完全外部結合(Full Outer Join)、交差結合(Cross Join)の5種類があります。
内部結合(Inner Join)
内部結合は、2つのテーブルに共通するデータを取得する結合方法です。両方のテーブルに存在するデータのみが結果として返されます。
- 共通の列を元に結合を行う
- どちらかのテーブルにしか存在しないデータは除外される
- 最も一般的な結合方法である
左外部結合(Left Outer Join)
左外部結合は、左側のテーブルのすべてのデータと、右側のテーブルとの共通データを取得します。右側のテーブルに一致するデータがない場合は、空値が返されます。
- 左側のテーブルのデータはすべて保持される
- 右側のテーブルに一致するデータがない場合は、空値が返される
- 右側のテーブルにしか存在しないデータは除外される
右外部結合(Right Outer Join)
右外部結合は、右側のテーブルのすべてのデータと、左側のテーブルとの共通データを取得します。左側のテーブルに一致するデータがない場合は、空値が返されます。
- 右側のテーブルのデータはすべて保持される
- 左側のテーブルに一致するデータがない場合は、空値が返される
- 左側のテーブルにしか存在しないデータは除外される
テーブル結合とは何ですか?
テーブル結合とは、データベースにおいて、複数のテーブルからデータを取得し、1つの結果セットとして表示する方法です。結合することで、関連するデータを一纏めにし、効率的に情報を取得することが可能になります。
内部結合(INNER JOIN)
内部結合は、両方のテーブルに共通する行のみを返す結合方法です。つまり、結合条件に一致する行だけが結果セットに含まれます。
- 共通の列を基準にテーブルを結合
- 条件に一致する行だけを取得
- 結果セットは両方のテーブルに存在するデータのみ
左外部結合(LEFT OUTER JOIN)
左外部結合は、左側のテーブルのすべての行と、右側のテーブルの結合条件に一致する行を返す結合方法です。右側のテーブルに一致する行が存在しない場合は、NULLが表示されます。
- 左側のテーブルのすべての行を取得
- 右側のテーブルの条件に一致する行を結合
- 一致する行が存在しない場合はNULLを返す
右外部結合(RIGHT OUTER JOIN)
右外部結合は、右側のテーブルのすべての行と、左側のテーブルの結合条件に一致する行を返す結合方法です。左側のテーブルに一致する行が存在しない場合は、NULLが表示されます。
- 右側のテーブルのすべての行を取得
- 左側のテーブルの条件に一致する行を結合
- 一致する行が存在しない場合はNULLを返す
Accessのユニオンクエリとは?
Accessのユニオンクエリとは、複数のSELECT文を組み合わせて、1つの結果セットとして返すクエリのことです。ユニオンクエリは、異なるテーブルやクエリからデータをまとめて取得する場合に役立ちます。ユニオンクエリは、SELECT文を縦方向に連結するため、各SELECT文の列数とデータ型が一致している必要があります。
ユニオンクエリの構文
ユニオンクエリは、以下のような構文で作成します。
- 最初のSELECT文を記述します。
- UNIONキーワードを使用して、複数のSELECT文を繋げます。
- 必要に応じて、ORDER BY句を使用して、最終結果を並べ替えます。
ユニオンクエリの種類
ユニオンクエリには、以下の2種類があります。
- UNION: 同じデータを除外して結果を返します。
- UNION ALL: すべてのデータを含めて結果を返します(重複を許可)。
ユニオンクエリの使用例
以下は、ユニオンクエリを使用して、2つのテーブルからデータを取得する例です。
- SELECT FROM テーブル1
- UNION
- SELECT FROM テーブル2;
このクエリは、テーブル1とテーブル2からデータを取得し、重複を除外して1つの結果セットとして返します。
よくある質問
Accessの結合とは何ですか?
Accessの結合は、テーブル同士を結びつける機能です。複数のテーブルに分散しているデータを、1つのテーブルとして扱うことができます。例えば、顧客テーブルと注文テーブルを結合することで、各顧客がどのような注文をしたかを一括で把握することが可能になります。
Accessでテーブルを結合する方法は何ですか?
Accessでテーブルを結合するには、クエリを使用します。具体的には、クエリデザイナで結合したいテーブルを追加し、テーブル間の関連フィールドを接続することで結合が実現されます。また、SQLビューで直接SQL文を書くことでも結合が可能です。
Accessの結合にはどのような種類がありますか?
Accessの結合には主に内部結合と外部結合の2種類があります。内部結合は、両方のテーブルに共通するデータを結合する方式で、外部結合は、一方のテーブルのデータをすべて保持しつつ、他方のテーブルのデータを結合する方式です。外部結合はさらに、左外部結合と右外部結合に分けられます。
Accessの結合で注意すべき点は何ですか?
Accessの結合で注意すべき点は、パフォーマンスとデータ整合性です。結合を行うと、データ量が増えるため処理速度が低下することがあります。そのため、必要なデータだけを選択して結合することが望ましいです。また、結合するテーブルのデータに矛盾がないように、データ整合性に気を付ける必要があります。
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