VB.NET Access 接続: データベース連携の基本

VB.NETを使用してAccessデータベースに接続し、データのやり取りを行う方法について解説します。アプリケーション開発でデータベースの操作は欠かせません。本記事では、VB.NETでのAccess接続の基本を学び、データベース連携の方法をマスターしましょう。データベースの接続から、データの読み書き、更新、削除まで、ステップバイステップで説明します。さらに、エラー処理や効率的なクエリの実行方法も紹介します。VB.NETによるAccessデータベースの操作方法を理解することで、アプリケーションの開発効率が大幅にアップすることを体感してください。
VB.NETでAccessデータベースに接続する際、どの名前空間が必要ですか?

VB.NETでAccessデータベースに接続する際、必要な名前空間は以下のとおりです。
必要な名前空間
VB.NETでAccessデータベースに接続する際、主に以下の名前空間を使用します。
- System.Data データアクセスの基本クラスを提供します。
- System.Data.OleDb OLE DBを介してデータベースに接続するためのクラスを提供します。
- System.Data.SqlClient SQL Serverに接続するためのクラスを提供しますが、Accessデータベースでは主にOleDbを使用します。
接続文字列の作成
Accessデータベースに接続するためには、正しい接続文字列を作成する必要があります。
- データベースファイルのパスを指定します。
- データベースのバージョン(Access 2007以降の場合はACCDB形式、それ以前の場合は MDB形式)を指定します。
- 必要に応じて、ユーザー名とパスワードを指定します。
ConnectionStringの例
以下は、Accessデータベースに接続するためのConnectionStringの例です。
- Access 2007以降のACCDB形式: Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;Data Source=C:pathtodatabase.accdb;
- Access 2003以前のMDB形式: Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=C:pathtodatabase.mdb;
- ユーザー名とパスワードを指定する場合: Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;Data Source=C:pathtodatabase.accdb;User ID=yourUsername;Password=yourPassword;
接続の開き方と閉じ方
Accessデータベースに接続する際の一般的な手順は以下のとおりです。
- Connectionオブジェクトを作成します。
- Openメソッドを呼び出して接続を確立します。
- データ操作が完了したら、Closeメソッドを呼び出して接続を閉じます。
VB.NETとAccessデータベースを連携させる上で、接続文字列(Connection String)の基本構成要素は何か?

VB.NETとAccessデータベースを連携させる上で、接続文字列(Connection String)の基本構成要素は以下の通りです: 1. Provider:データベースに接続するために使用するプロバイダーを指定します。Accessデータベースの場合、通常は「Microsoft.ACE.OLEDB.12.0」を使用します。
2. Data Source:データベースファイルのパスを指定します。例えば、「C:Database.accdb」などです。
3. Persist Security Info:セキュリティ情報を永続化するかどうかを指定します。通常は「False」に設定します。
4. Jet OLEDB:Database Password:データベースにパスワードが設定されている場合、そのパスワードを指定します。
Providerの選択
Providerは、Accessデータベースに接続するために必要なプロバイダーを指定します。Access 2007以降のファイル形式(.accdb)を使用する場合は、「Microsoft.ACE.OLEDB.12.0」を使用します。古いファイル形式(.mdb)を使用する場合は、「Microsoft.Jet.OLEDB.4.0」を使用します。
- Access 2007以降:Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0
- Access 2003以前:Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0
- どちらも使用可能:Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Extended Properties=Excel 8.0;HDR=Yes;IMEX=1
Data Sourceの指定
Data Sourceは、データベースファイルの具体的なパスを指定します。絶対パスまたは相対パスを使用できます。例えば、C:Database.accdbや..Database.accdbのように指定します。
- 絶対パス:Data Source=C:Database.accdb
- 相対パス:Data Source=..Database.accdb
- ネットワークパス:Data Source=\ServerSharedFolderDatabase.accdb
Persist Security Infoの設定
Persist Security Infoは、接続文字列に含まれるセキュリティ情報を永続化するかどうかを指定します。通常は「False」に設定しますが、接続情報を後で使用する必要がある場合は「True」に設定します。
- セキュリティ情報を非永続化:Persist Security Info=False
- セキュリティ情報を永続化:Persist Security Info=True
- デフォルト設定:Persist Security Info=False
VB.NETを使用してAccessデータベースからデータを読み込む際、一般的に使用されるオブジェクトは何か?

VB.NETを使用してAccessデータベースからデータを読み込む際、一般的に使用されるオブジェクトはADO.NETの一部であるOLEDBプロバイダーを用いたConnection、Command、DataAdapter、およびDataSetです。これらのオブジェクトを使用することで、データベースとの接続を確立し、SQLクエリを実行し、結果をメモリに読み込むことができます。
Connection オブジェクトの概要
Connectionオブジェクトは、データベースとの接続を管理するために使用されます。接続文字列を指定することで、データベースへの接続を確立することができます。接続文字列にはデータベースのパスやプロバイダー情報などが含まれます。
- 接続文字列の例:
Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;Data Source=C:pathtoyourdatabase.accdb; - Connectionオブジェクトの作成:
Dim conn As New OleDbConnection(connectionString) - 接続の開閉:
conn.Open()とconn.Close()
Command オブジェクトの概要
Commandオブジェクトは、データベースに対してSQLクエリを実行するために使用されます。CommandオブジェクトにはSQLクエリやストアドプロシージャの呼び出しなどを設定できます。
- Commandオブジェクトの作成:
Dim cmd As New OleDbCommand(sqlQuery, conn) - パラメータの追加:
cmd.Parameters.AddWithValue(@paramName, paramValue) - クエリの実行:
Dim result As Integer = cmd.ExecuteNonQuery()(INSERT、UPDATE、DELETE用)
DataAdapter オブジェクトの概要
DataAdapterオブジェクトは、データベースからのデータをDataSetに読み込むために使用されます。DataAdapterは、Commandオブジェクトを使用してSQLクエリを実行し、結果をDataSetに格納します。
- DataAdapterオブジェクトの作成:
Dim da As New OleDbDataAdapter(sqlQuery, conn) - DataSetの作成:
Dim ds As New DataSet() - データの読み込み:
da.Fill(ds, TableName)
VB.NETでAccessデータベースへデータを挿入または更新する際、どのような方法が一般的に使用されるか?

VB.NETでAccessデータベースへデータを挿入または更新する際、一般的に使用される方法は、ADO.NETを使用してデータベースとの接続を確立し、SQL コマンド を実行することです。具体的には、`OleDbConnection` クラスを使用してデータベースに接続し、`OleDbCommand` クラスを使用して INSERT または UPDATE のSQL文を実行します。さらに、`OleDbDataAdapter` クラスを使用してデータセットにデータを読み込み、`OleDbCommandBuilder` クラスを使用して自動的に更新SQL文を生成することもできます。これらの方法を組み合わせることで、効率的にデータの挿入や更新を行うことができます。
ADO.NETを使用したデータ挿入の手順
ADO.NETを使用してAccessデータベースにデータを挿入する際の一般的な手順は以下のとおりです。
- 接続文字列の設定:データベースへの接続を確立するために、接続文字列を設定します。
- OleDbConnectionのインスタンス作成:接続文字列を使用して、`OleDbConnection` クラスのインスタンスを作成します。
- INSERTコマンドの実行:`OleDbCommand` クラスを使用して、INSERT文を実行し、データを挿入します。
ADO.NETを使用したデータ更新の手順
ADO.NETを使用してAccessデータベースのデータを更新する際の一般的な手順は以下のとおりです。
- 接続文字列の設定:データベースへの接続を確立するために、接続文字列を設定します。
- OleDbConnectionのインスタンス作成:接続文字列を使用して、`OleDbConnection` クラスのインスタンスを作成します。
- UPDATEコマンドの実行:`OleDbCommand` クラスを使用して、UPDATE文を実行し、データを更新します。
データアダプターを使用したデータ更新の手順
データアダプターを使用してAccessデータベースのデータを更新する際の一般的な手順は以下のとおりです。
- 接続文字列の設定:データベースへの接続を確立するために、接続文字列を設定します。
- OleDbDataAdapterのインスタンス作成:接続文字列を使用して、`OleDbDataAdapter` クラスのインスタンスを作成します。
- OleDbCommandBuilderの使用:`OleDbCommandBuilder` クラスを使用して、自動的に更新SQL文を生成し、データセットを更新します。
VB.NETでAccessデータベースに接続する方法
VB.NETを使用してAccessデータベースに接続するには、まず、System.Data.OleDb名前空間をインポートする必要があります。この名前空間には、OLE DBデータプロバイダが含まれており、Accessデータベースへの接続に必要です。 次に、OleDbConnectionオブジェクトを作成し、接続文字列を設定します。接続文字列には、データベースのパスとプロバイダの種類を指定します。 例: vb Imports System.Data.OleDb Dim connectionString As String = Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=C:pathtoyourdatabase.mdb Dim connection As New OleDbConnection(connectionString) これで、Accessデータベースへの接続が準備されました。接続を開くには、OleDbConnectionオブジェクトのOpenメソッドを呼び出します。 vb connection.Open() データベース操作が終わったら、接続を閉じることを忘れずに行ってください。 vb connection.Close()
データの取得
データを取得するには、OleDbCommandオブジェクトを作成し、SQLクエリを実行します。次に、OleDbDataReaderオブジェクトを使用して結果を取得します。 例: vb Dim query As String = SELECT FROM YourTableName Dim command As New OleDbCommand(query, connection) Dim reader As OleDbDataReader = command.ExecuteReader() While reader.Read() ' データの処理 End While reader.Close()
データの挿入
データを挿入するには、OleDbCommandオブジェクトを使用してINSERTクエリを実行します。 例: vb Dim insertQuery As String = INSERT INTO YourTableName (Column1, Column2) VALUES (@Value1, @Value2) Dim insertCommand As New OleDbCommand(insertQuery, connection) insertCommand.Parameters.AddWithValue(@Value1, 値1) insertCommand.Parameters.AddWithValue(@Value2, 値2) insertCommand.ExecuteNonQuery()
データの更新
データを更新するには、OleDbCommandオブジェクトを使用してUPDATEクエリを実行します。 例: vb Dim updateQuery As String = UPDATE YourTableName SET Column1 = @Value1 WHERE Column2 = @Value2 Dim updateCommand As New OleDbCommand(updateQuery, connection) updateCommand.Parameters.AddWithValue(@Value1, 新しい値) updateCommand.Parameters.AddWithValue(@Value2, 条件) updateCommand.ExecuteNonQuery()
データの削除
データを削除するには、OleDbCommandオブジェクトを使用してDELETEクエリを実行します。 例: vb Dim deleteQuery As String = DELETE FROM YourTableName WHERE Column1 = @Value1 Dim deleteCommand As New OleDbCommand(deleteQuery, connection) deleteCommand.Parameters.AddWithValue(@Value1, 条件) deleteCommand.ExecuteNonQuery()
トランザクション
複数のクエリを一つのトランザクションで実行するには、OleDbTransactionオブジェクトを使用します。 例: vb Dim transaction As OleDbTransaction = connection.BeginTransaction() Try ' トランザクション内でクエリを実行する ' ... transaction.Commit() Catch ex As Exception transaction.Rollback() End Try
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| データの取得 | OleDbCommandとOleDbDataReaderを使用してデータを取得します。 |
| データの挿入 | OleDbCommandを使用してINSERTクエリを実行します。 |
| データの更新 | OleDbCommandを使用してUPDATEクエリを実行します。 |
| データの削除 | OleDbCommandを使用してDELETEクエリを実行します。 |
| トランザクション | OleDbTransactionを使用して複数のクエリを一つのトランザクションで実行します。 |
データベース接続と操作は、VB.NETでAccessデータベースを使用する際の基本的な機能です。これらの方法を活用して、効率的にデータベースを操作することができます。
よくある質問
VB.NETでAccessデータベースに接続する方法は?
VB.NETでAccessデータベースに接続するには、まずSystem.Data.OleDb名前空間をインポートする必要があります。その後、OleDbConnectionオブジェクトを使用して、接続文字列を指定してデータベースに接続します。接続文字列には、データベースのパスとプロバイダーを指定します。例えば、Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;Data Source=C:pathtoyourdb.mdbのように指定します。
VB.NETでAccessデータベースからデータを取得する方法は?
データの取得には、OleDbCommandオブジェクトを使用してSQLクエリを実行します。その後、OleDbDataReaderオブジェクトを使用して、クエリの結果を読み取ります。例えば、データベースからすべてのレコードを取得するには、SELECT FROM your tableというSQLクエリを使用します。
VB.NETでAccessデータベースにデータを挿入する方法は?
データの挿入もOleDbCommandオブジェクトを使用して行います。挿入するSQLクエリを指定し、ExecuteNonQueryメソッドを呼び出します。例えば、データを挿入するには、INSERT INTO your table (column1, column2) VALUES (value1, value2)というSQLクエリを使用します。
VB.NETでAccessデータベースのデータを更新する方法は?
データの更新もOleDbCommandオブジェクトを使用して行います。更新するSQLクエリを指定し、ExecuteNonQueryメソッドを呼び出します。例えば、データを更新するには、UPDATE your table SET column1 = value1 WHERE conditionというSQLクエリを使用します。
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